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フェチ(7)

「それにしてもウエストニッパーはつけなかったのか?」
ウエストニッパーって何のことだろう?
僕にはそれが何のことか分からなかった。
表情で分からないことを伝えた。
「分からないのか?ちょっと待ってろよ」
雅臣が隣の部屋からダンボールに残っていたある物を取ってきた。
「これがウエストニッパーだ。これをつければウエストのラインが綺麗になるんだ」
ウエストライン?
そんなものは最初から諦めていた。
男と女のボディラインなんて絶対に違うもんなんだ。
男が女のように括れを作るなんて並大抵の努力じゃ無理なんだと。
「ちょっとつけてみようぜ。間違いなくもっと綺麗になるから。トップスとスカートを脱いでみろよ」
僕は「もっと綺麗になる」という言葉が気になった。
だからウィッグが外れないように注意しながらトップスを脱いだ。
そしてスカートも脱ぎ、下着だけになった。
そのときに急に雅臣の視線が気になった。
雅臣に下着姿を見られてる。
そう思うとなぜか恥ずかしくなった。
僕は右手で胸を隠し、身体を捻るようにしてしまった。
「何恥ずかしがってんだ。男どうしだろ?」
そう言われても恥ずかしいものはどうしようもなかった。
「だって…」
「そんなことはどうでもいいから、こっちに来い。これをつけてやるから」
あいつには乙女の恥じらいが理解できないらしい。
仕方なく僕はウエストニッパーを持った雅臣に近づいた。

雅臣がウエストニッパーをつけてくれた。
かなり思い切り絞られた。
おかげでかなり苦しかった。
しかしそんな苦しさよりも嬉しいことがあった。
確実にウエストに括れができていたのだ。
僕は持っていたスカートで唯一穿けなかったスカートを穿いてみた。
タイトなミニスカートだ。
このスカートはウエスト部分が細すぎて全然穿けなかったのだ。
他のスカートはゴムの部分があったのだが、このスカートは全然伸縮の部分がなかった。
実はこのスカートは誤って買ってしまったものだった。
タイトスカートなんて好みじゃないし、ウエスト60センチなんて穿けるわけないのだ。
捨てるのももったいなかったので、着ることもできないのに持っていたのだった。
一度頑張って穿こうとしたが、どんなに抑えつけても前の膨らみが気になったことも一因だった。
僕は穿けなかったそのスカートを穿いてみた。
その結果、何とフォックを余裕で留めることができたのだ。
しかも前の膨らみはまったく気にならない。
鏡で見ると確かにウエストの括れがあるように見えた。
僕は嬉しくなって鏡の前でポーズを取った。


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