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フェチ(5)

「それじゃ向こうで着て来るから。覗くなよ」
「男の着替えるとこなんて誰が覗くかよ」
雅臣の声を背中で聞きながら、僕は女装道具の入ったダンボールを持って隣の部屋に移動した。
僕は一旦全部の服を脱いだ。
そしてショーツを手に取った。
色はピンクで、前の部分に小さなリボンがついていた。
横の部分は2センチくらいしかなかった。
(こんなの、穿けるかな?)
ショーツを手に取ったせいか僕のペニスは興奮でギンギンに硬くなっていたのだ。
思い切って脚を通した。
するとさらにペニスの硬さが増したようだ。
当然のようにペニスはショーツに収まるわけもなく、ほとんどがはみ出ていた。
(どうしよう?無理してショーツを穿く必要もないか)
僕は下着まで女性の物にする必要もないし、穿いていたブリーフを穿き直そうとした。

そのときに少し大きな下着が目に入った。
横の部分は20センチ以上あった。
(こっちだったら隠せるかな)
色が濃い紫で、あまり可愛くなかったが、これだと大丈夫なような気がした。
穿いていたショーツを脱いで、その下着を穿いた。
腰の辺りが締めつけられるような感じで、穿くのに少し苦労した。
おかげで大きくなったペニスも目立たなくなった。
(もしかしたらこれが女装用の下着なのかな)
後になって知ったのだが、それはガードルというものだった。
僕はそのときはまだガードルの存在を知らなかったのだ。

次にゴムのようなものでできた乳房を取り出した。
(軟らかいな。本物のおっぱいもこれくらいなのかな?)
僕はまだ女性の胸に触れたことがなかったのだ。
僕はしばらくその乳房を揉んでいた。

「おーい、直彦。まだか?」
「ちょっと待ってくれよ。慣れないから時間がかかるんだよ」
「それもそうか。まあちょっと急いでくれよ」
どうして急ぐ必要があるんだろう?
用事でもあるのかな?

僕は乳房を落とさないようにブラジャーのストラップに両腕を通した。
そして悪戦苦闘の末、後ろ手でブラジャーのフォックを留めた。
ブラジャーはそれほど苦しくなかった。
それでも初めての感触に興奮していた。

小さな襟のついたボーダーシャツを着て、穿いていた小さな花柄のミニフレアスカートを穿いた。
今いる部屋には鏡がないから仕上がりが分からない。

「着たぞ。どうだ、変か?」
僕は恐るおそる雅臣の待っている部屋に戻った。
そこには雅臣だけじゃなく、もう一人別の人物がいた。
しかも何と女性だ。
僕は慌てて着替えた部屋に戻った。

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