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フェチ(2)

僕はスーパーマーケットの婦人服売り場で立ち尽くしていた。
目の前にはカラフルなスカートが並べられている。
手に取りたい。
手に取って穿いてみたい。
しかし周りの目が気になり手を出せずにいた。
どれくらいの間迷っていただろう。
ふと店員がジロジロと見ていることに気がついた。
僕は適当にスカートをひとつ取り、急いでレジに行った。
「お買い物袋はご利用ですか?」
そんなことはどうでもいいだろう。
普段ならあまり気にしないそんな質問も鬱陶しく感じた。
「はい…」
僕は店員と視線を合わせず返事した。
そしてお金を支払い、逃げるようにしてその店を去った。

僕は自分の部屋に戻ると、急いでドアを閉めた。
そして、後ろ手で鍵をかけた。
(やった、ついに買った)
惜しむらくはじっくりとデザインを選べなかったことだ。
それにしても初めて"自分"のスカートを手に入れた喜びは大きかった。
僕はドキドキしながら、袋からスカートを取り出した。

チュール生地が2枚に重なったスカートだ。
とてもフェミニンな感じが気に入った。
でも、少し丈が短いような気がする。
さらに、白を選んだつもりだったのだが、グレイだった。
清楚な白がよかったが、仕方がない。
それにグレイも悪くない。
僕は自分に言い聞かせるようにそう思おうとした。

僕はズボンを穿いたまま、スカートを下半身にあててみた。
膝上10センチ程度はありそうだ。
やはり短すぎた。
でもミニも嫌いではない。
僕は早速穿いてみることにした。

僕は部屋の鍵がかかっていることをもう一度確かめた。
何かとてつもない悪事をしようとしているようだな。
そんなことを考えながら、ズボンを脱いだ。
すでに僕のペニスは興奮で大きくなっていた。
スカートに脚を通した。
ウエストの部分がゴムになっているのは初心者の僕には有り難かった。
スカートをウエストのところまであげた。
股間の部分が妙に持ち上がってしまう。
落ち着かせようとすればするほど頭の中を妄想が占めた。
仕方がない。
あそこの部分は見ないようにしよう。
そう思い、鏡に映った下半身全体を見た。
まず思ったのが、脚が汚いということだ。
僕はそれほどすね毛が濃いほうではない。
それでも女性の脚に比べるとすね毛が目立つ。
すね毛は剃ればいい。
それよりも気になったのは、明らかに男の脚だということだ。
あまり運動するほうではないが、筋肉のつき方が見るからに男の脚なのだ。
僕が理想とする脚では決してない。

僕がスカートを穿いて、いかなる努力をしても全然似合わないのかもしれない。
もっと魅力的になると思ったのに。
そんなことを考えていると、勃起が治まってきた。
スカートの部分は余計な突起がなくなった。
そうなると少しは女性に見えるような気がした。
明らかに男の脚だと思ったのは、勃起のせいかもしれない。
スカートの前の膨らみに目が行ってしまい、それが勃起を連想させ男を感じさせるのだ。
もしかしたら、脚も少しくらいは改善できるのかもしれない。
僕は少し元気が出てきた。
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