水晶玉の予言(5)

その経験が完全に僕をおかしくした。
香澄が服を選んでいるときにその服を着ている自分を想像してしまうのだ。
部屋にいると手の届くところに自分が着てみたい服が置いてある。
着たいけど香澄の目があるから着られない。
香澄がいなくてもいつ戻ってくるか分からないから着られない。
自分がこんなことを考えていることすら香澄には知られたくなかった。
僕は自分の欲求を抑えることに必死だった。

「ねえ、明日どうしても外せない用事ができちゃったの。明日は朝早く出ていくけどごめんね」
「ああ別にいいよ」
僕はそう言いながらも訪れたチャンスに気持ちが高ぶるのを抑えきれなかった。
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00:02 | 水晶玉の予言 | comments (5) | trackbacks (0) | page top↑