ストーカー(9)

洋平が手に持っているのは例の薬だった。
「ど...どうしてそれを...」
「あなたが持っていた薬の残りよ」
洋平の口調が変わった。
「どうして洋平さんがそんな物を持ってるの?」
「まだ分かんないの?あたしよ、貴子」
「ま...まさか......」
「本人がそう言ってるんだから間違いないんじゃなくて?」
続きを読む
00:05 | ストーカー | comments (4) | trackbacks (0) | page top↑

ストーカー(8)

何もない日が1ヶ月ほど過ぎた。
「俺の身体を返せ」
もう諦めたかと思っていたのだが、またしても隆志(貴子)が貴子(隆志)と洋平に向かってきた。
洋平は貴子(隆志)をかばうように貴子(隆志)の前に立ちはだかった。
隆志(貴子)は洋平の胸倉を掴んだ。
「俺の身体を返せって言ってんだろ」
洋平は貴子(隆志)の方に振り返った。
「貴子さん、こいつ何言ってるんですか?」
「こいつ、ちょっとおかしいみたいなの」

続きを読む
00:03 | ストーカー | comments (1) | trackbacks (0) | page top↑

ストーカー(7)

(最初の男が一番よかったな)
貴子(隆志)は最初の男が残したメルアドにメールした。
返事はすぐに返ってきた。
「今夜9時に前回会ったところで待ってる」
貴子(隆志)はまた会えることが嬉しかった。
男とのセックスのことを考えるだけで股間が湿るような気がした。

貴子(隆志)は念入りに化粧をして着飾って待ち合わせ場所に行った。
その頃には女として化粧することや女らしい言葉遣いや仕草は当たり前のようにできるようになっていた。

続きを読む
00:01 | ストーカー | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑

ストーカー(6)

気がついたときはどこかのホテルに連れて来られたようだった。
しかもすでに全裸になっていた。
密着した身体。
重ねられた唇。
男の手が執拗に乳房を愛撫してくる。
「...あっ....あん....」
たまらず喘ぎ声が漏れた。
「やっと気がついた?」
「どうして...?」
「男が女にご馳走する。女が身体でお返しする。これって常識だろ?」
続きを読む
00:08 | ストーカー | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑

ストーカー(5)

ようやく警察の取調べから解放された貴子(隆志)はまっすぐ貴子のマンションに戻った。
「ついに貴子の身体を手に入れたぞ」
貴子(隆志)は部屋に入ると全裸になって今の自分の身体をチェックした。
「さすがに俺が惚れた身体だな。出てるところは出て、括れるところは括れてるぜ」
貴子(隆志)は持ち上げるように乳房を持ち上げた。
「なかなか重いもんだな。それにしてもとても柔らかい」

続きを読む
00:06 | ストーカー | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑

ストーカー(4)


(筆者注)
 
これ以降では "身体(心)"で記載します。
仁藤貴子の身体に岡田隆志の心が入っている場合、
「貴子(隆志)」と表記します。

「それじゃ、そろそろ仕上げと行こうか」
貴子(隆志)は110番に電話した。
「もしもし、もしもし、ストーカーが部屋に...。助けてぇ」
それだけ言って電話を切った。
「これであと少ししたら警察が来るな。それじゃそろそろ起こすとするか」
貴子(隆志)は元の自分の姿の男に近づいた。

続きを読む
00:02 | ストーカー | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑

ストーカー(3)

入れ替わり実行の日、隆志は貴子の後をつけた。
いつもと違っていたのは、足音で自分の存在を伝えるような歩き方をしなかったことだ。
今日は貴子に見つからないように注意しながら歩いた。
貴子がマンションのドアを開けた。
隆志は音もなく貴子の背後に近づき、クロロホルムを含ませたハンカチを貴子の口に押し当てた。
ほどなく貴子は意識をなくした。

続きを読む
00:02 | ストーカー | comments (1) | trackbacks (0) | page top↑

ストーカー(2)

岡田隆志は仁藤貴子のことを愛していた。
隆志にとっては貴子が全てだった。
貴子の姿を見ることができればそれで幸せだった。
決して愛してほしいとかいう気持ちはなかった。
ただ貴子の姿を身近に感じれればそれでよかった。
隆志は貴子の性格・人柄に関してはほとんど知らなかった。
そんなものはどうでもいいくらい貴子の容姿が好きだった。

続きを読む
00:08 | ストーカー | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑

ストーカー(1)

コツッコツッコツッコツッコツッ...。
仁藤貴子は夜道を急いでいた。
(課長のやつ、あたしが帰ろうとしてるときに、残業をいいつけるなんて)
貴子がまさに帰ろうとするタイミングで、高柳課長に翌日の会議の資料作成を命じられたせいで、帰りが大幅に遅くなったのだ。
(せっかく今日は愛美と可愛い服でも買いに行こうと思ってたのにな)
そんなことを考えながら家路を急いでいた。

続きを読む
00:06 | ストーカー | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑