最適なパートナー(10)
2008 / 04 / 15 ( Tue )
結局次の週、友則は会社を辞めた。
職場にいるにもかかわらず信彦のことを思わず「信彦さん」と言いそうになるのだ。
それにもまして信彦の前で男の格好をしているのがつらかった。
結局信彦に相談もそこそこに会社に辞表を提出した。
辞表を出して家に戻った。
友則にはこれからのことは全く考えていなかった。
(実家に戻ろうかな)
そんなことを考えていると携帯が鳴った。
職場にいるにもかかわらず信彦のことを思わず「信彦さん」と言いそうになるのだ。
それにもまして信彦の前で男の格好をしているのがつらかった。
結局信彦に相談もそこそこに会社に辞表を提出した。
辞表を出して家に戻った。
友則にはこれからのことは全く考えていなかった。
(実家に戻ろうかな)
そんなことを考えていると携帯が鳴った。
最適なパートナー(9)
2008 / 04 / 13 ( Sun )
信彦の手が胸の膨らみに置かれた。
そこにはブラジャーとパットで作られた膨らみがあった。
しかし女性ならあるはずの乳房はない。
それでも友則は胸の膨らみに置かれた信彦の手に感じた。
信彦は何もないはずの胸を揉むようにした。
「ぁんっ...」
友則はそれに呼応して喘ぎ声を上げた。
友則はそれだけで背筋がゾクゾクするほどの快感を感じたのだ。
自分がこんなに感じやすいなんて知らなかった。
そこにはブラジャーとパットで作られた膨らみがあった。
しかし女性ならあるはずの乳房はない。
それでも友則は胸の膨らみに置かれた信彦の手に感じた。
信彦は何もないはずの胸を揉むようにした。
「ぁんっ...」
友則はそれに呼応して喘ぎ声を上げた。
友則はそれだけで背筋がゾクゾクするほどの快感を感じたのだ。
自分がこんなに感じやすいなんて知らなかった。
最適なパートナー(8)
2008 / 04 / 11 ( Fri )
「友美」
友則が顔をあげると信彦は思い詰めたような表情でこちらを見ていた。
「友美、好きだ」
信彦は歩み寄って友則を抱きしめた。
そして唇を重ねてきた。
それは30を過ぎた男とは思えない性急で荒々しいキスだった。
友則はあまりにも急なことでどうしていいか分からなかった。
信彦の手が友則の何もない胸のところに伸びてきて、胸を揉むような仕草をした。
しばらく胸を揉むようにしてから、やがて信彦の手がスカートの中に伸びてきた。
友則が顔をあげると信彦は思い詰めたような表情でこちらを見ていた。
「友美、好きだ」
信彦は歩み寄って友則を抱きしめた。
そして唇を重ねてきた。
それは30を過ぎた男とは思えない性急で荒々しいキスだった。
友則はあまりにも急なことでどうしていいか分からなかった。
信彦の手が友則の何もない胸のところに伸びてきて、胸を揉むような仕草をした。
しばらく胸を揉むようにしてから、やがて信彦の手がスカートの中に伸びてきた。
最適なパートナー(7)
2008 / 04 / 09 ( Wed )
友則は鍵を開け、ドアを開けた。
「信彦さん、いらっしゃい」
「あっ、そうか。糸井じゃなかったな、友美ちゃんだったよな」
「そうよ。どうぞ上がって」
信彦は靴を脱ぎ、部屋に入った。
「おっ、すごい。ご馳走だな」
「お口に合えばいいんだけど」
「合う合う。友美ちゃんの料理の腕は最高だからな」
「もう調子いいんだから。すぐにお食事にする?」
「おう、食う食う。うまそうだなぁ」
信彦が嬉しそうに椅子に座った。
「信彦さん、いらっしゃい」
「あっ、そうか。糸井じゃなかったな、友美ちゃんだったよな」
「そうよ。どうぞ上がって」
信彦は靴を脱ぎ、部屋に入った。
「おっ、すごい。ご馳走だな」
「お口に合えばいいんだけど」
「合う合う。友美ちゃんの料理の腕は最高だからな」
「もう調子いいんだから。すぐにお食事にする?」
「おう、食う食う。うまそうだなぁ」
信彦が嬉しそうに椅子に座った。
最適なパートナー(6)
2008 / 04 / 07 ( Mon )
火曜日からはいつもと同じ日常に戻った。
友則はまた信彦が来てくれると思っていたのだが、信彦はそんなことは何も言ってくれない。
期待外れの日々が続いた。
金曜日も諦めて帰ろうとしたときに信彦に声をかけられた。
「糸井、俺、まだ仕事が終わらないんだけど、終わったら、また行っていいかな?」
待ちに待った言葉だった。
「ええ、準備して待ってます」
思わず友美口調で返事した自分に驚きながらも友則は嬉しさを隠そうともしなかった。
友則はまた信彦が来てくれると思っていたのだが、信彦はそんなことは何も言ってくれない。
期待外れの日々が続いた。
金曜日も諦めて帰ろうとしたときに信彦に声をかけられた。
「糸井、俺、まだ仕事が終わらないんだけど、終わったら、また行っていいかな?」
待ちに待った言葉だった。
「ええ、準備して待ってます」
思わず友美口調で返事した自分に驚きながらも友則は嬉しさを隠そうともしなかった。
最適なパートナー(5)
2008 / 04 / 05 ( Sat )
時計を見ると40分が経っていた。
いつもより時間がかかっていた。
あんまり遅いんで信彦はもう帰ってしまったかもしれない。
友則は心配になった。
恐るおそるドアを開けると、信彦はまだ座って待っていた。
しかもじっとこちらを見ていた。
「時間がかかるんだな。こっちに来てもっとよく見せてくれよ」
友則はゆっくりと信彦の前に歩を進めた。
いつもより時間がかかっていた。
あんまり遅いんで信彦はもう帰ってしまったかもしれない。
友則は心配になった。
恐るおそるドアを開けると、信彦はまだ座って待っていた。
しかもじっとこちらを見ていた。
「時間がかかるんだな。こっちに来てもっとよく見せてくれよ」
友則はゆっくりと信彦の前に歩を進めた。
最適なパートナー(4)
2008 / 04 / 03 ( Thu )
「なあ、糸井が女性になった姿、見せてくれよ」
沈黙を破ったのは信彦だった。
興味本位ではなく真剣な眼差しだった。
友則は恥ずかしさでテーブルだけを見ていたため、信彦の真剣な眼には気がつかなかったが、言葉に含まれた真剣さは感じ取った。
からかうような雰囲気が感じられないため、友則は逆に断りづらかった。
「駄目ですよ。人に見せたことがないし」
友則は視線を落としたまま、何とか拒絶の言葉を搾り出した。
沈黙を破ったのは信彦だった。
興味本位ではなく真剣な眼差しだった。
友則は恥ずかしさでテーブルだけを見ていたため、信彦の真剣な眼には気がつかなかったが、言葉に含まれた真剣さは感じ取った。
からかうような雰囲気が感じられないため、友則は逆に断りづらかった。
「駄目ですよ。人に見せたことがないし」
友則は視線を落としたまま、何とか拒絶の言葉を搾り出した。
最適なパートナー(3)
2008 / 04 / 01 ( Tue )
会社が終わり、二人は友則のマンションにやって来た。
手にはすき焼きの材料があった。
友則はスーツから普段着に着替え、エプロンをして買ってきたものを適当な大きさに切って皿に盛った。
そしてテーブルにIH調理器を置いてその上に鍋を置いた。
「すみません、すき焼き鍋なんて持ってないんで」
「いいよ、別に。それより始めようぜ」
信彦は鍋を加熱し、牛脂を鍋に塗りつけるようにした。
手にはすき焼きの材料があった。
友則はスーツから普段着に着替え、エプロンをして買ってきたものを適当な大きさに切って皿に盛った。
そしてテーブルにIH調理器を置いてその上に鍋を置いた。
「すみません、すき焼き鍋なんて持ってないんで」
「いいよ、別に。それより始めようぜ」
信彦は鍋を加熱し、牛脂を鍋に塗りつけるようにした。
最適なパートナー(2)
2008 / 03 / 30 ( Sun )
信彦が目を覚ました。
(痛たたたたた...)
昨夜の飲み過ぎがたたったのかひどい頭痛が残っていた。
信彦は頭を押さえながら上半身を起こした。
(昨夜は飲み過ぎたもんなあ)
ふと周りの景色が見慣れたものではないことに気がついた。
信彦は知らないところで寝ていたのだ。
(そういや昨日の晩は途中から全く記憶がないや)
信彦は布団から出て、人の気配がする方へ行った。
(痛たたたたた...)
昨夜の飲み過ぎがたたったのかひどい頭痛が残っていた。
信彦は頭を押さえながら上半身を起こした。
(昨夜は飲み過ぎたもんなあ)
ふと周りの景色が見慣れたものではないことに気がついた。
信彦は知らないところで寝ていたのだ。
(そういや昨日の晩は途中から全く記憶がないや)
信彦は布団から出て、人の気配がする方へ行った。
最適なパートナー(1)
2008 / 03 / 28 ( Fri )
週末の金曜日、吉山信彦は後輩の糸井友則を誘って居酒屋で飲んでいた。
そこで信彦は友則に愚痴をこぼしていた。
「聞いてくれよ」
「どうしたんすか?今日は荒れてますね?」
「そりゃ荒れるぞ。お前に愚痴っても仕方ないとは思うんだけどな。ちょっと我慢して聞いてくれよ。実は俺の結婚のことなんだけど、あんなやつと結婚するんじゃなかった」
それは信彦の妻・敬子についてだった。
そこで信彦は友則に愚痴をこぼしていた。
「聞いてくれよ」
「どうしたんすか?今日は荒れてますね?」
「そりゃ荒れるぞ。お前に愚痴っても仕方ないとは思うんだけどな。ちょっと我慢して聞いてくれよ。実は俺の結婚のことなんだけど、あんなやつと結婚するんじゃなかった」
それは信彦の妻・敬子についてだった。
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