一皮剥いたら(10)

それから5年が経った。
哲也も祐馬も社会人になった。

哲也が一人で遊びに行ったキャバクラの入り口にエリカがナンバー1として紹介されていた。
哲也は迷わずエリカを指名した。
「あらっ、お久しぶり」
「お前、あのときのエリカだよな?」
「そうよ。あなたと高松くんに弄ばれたエリカよ。どう?少しは立派になったでしょ?」
「ああ、見違えたよ。どうだ?店が終わってから俺とつき合わないか?」
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一皮剥いたら(9)

圭吾が目覚めた。
横では哲也と祐馬がまだ眠っていた。
(ああそうか、俺こいつらに犯されたんだ)
圭吾は相変わらず女の身体のままだった。
(やっぱり夢じゃなく現実だったのか)
何となく陰鬱な気分になった。
圭吾は身体を起こした。
起き上がると身体中に男どもが出した精液が乾いた痕があった。
乾いたパリパリの薄い膜があちこちについていた。
立ち上がると逆流した精液が膣からこぼれ落ちた。
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一皮剥いたら(8)

「何だ、もう男の振りはやめるのか?その方が萌えるのに」
哲也が圭吾ににじり寄った。
圭吾は後ずさった。
しかし、背後には祐馬がいたため、ほとんど逃げることはできなかった。
「こっちはもうこんなになってるんだから、いつものように慰めてくれよ」
哲也は膝で立ちながら、いきり立ったペニスを握って言った。
(男のもんってこんなに大きいのかよ。あんなもんを入れられたら...)
圭吾は自分がそれを受け入れる状況になることだけは避けたかった。
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一皮剥いたら(7)

「なんだ、これは?」
気がついた圭吾は天井の鏡に映った姿を見て驚いた。
ベッドにいるのは自分ひとりのはずなのに鏡に映っているのは自分がナンパした女だけだ。
あまりの驚きにベッドの脇にいる二人には全く気がつかなかった。
「ど...どうして?」
圭吾は壁の鏡に近づいて、鏡に映る自分の姿を確認した。
やはりさっきの女だ。
自分ではない。
自分にはあるはずのない乳房がある。
圭吾は自分の胸についている乳房をつかんだ。
「痛いっ...」
間違いなく自分はさっきの女になっている。
(何がどうなったんだ?)
圭吾の頭は何も考えられない状態だった。

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一皮剥いたら(6)

「おーい、圭吾」
祐馬が圭吾を見つけて声をかけた。
圭吾が片手をあげて近づいてきた。
「何だ、何か用か?」
祐馬はエリカになった哲也に視線を動かした。
「こいつがさ、お前のことを紹介しろってうるさいんだよ」
「はじめまして。沢井エリカって言います。祐ちゃんから福西さんってカッコいいって聞いてたんで紹介してってお願いしてたんです」

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一皮剥いたら(5)

「おい、この"エリカ"を使ってだな...」
「何だよ、"エリカ"って?」
「このストッキングのことだよ。ストッキングと言うより"エリカ"の方が愛着が出るだろ?」
「でその"エリカ"を使って何なんだ?」
「ああ、そうだ。"エリカ"を使って圭吾のやつをからかってやろうぜ」
哲也がいかにもいいことを思いついたように話し出した。
圭吾とは二人の友達だ。
福西圭吾と言って、とてもいい奴だ。
彼らとしても嫌いじゃないのだが、ひとつだけ彼らから見ると欠点があった。
それは彼らと違って女の子に人気があることだった。
結局欠点と言っても、ただ単にモテない男のひがみだけなのだが。
「どうやって?」
「俺かお前かがエリカになってだな...」
哲也は祐馬に自分のアイデアを聞かせた。

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一皮剥いたら(4)

少しずつ祐馬のペニスが身体の中に入ってきた。
それは気持ちいいものではなく、鈍い痛みを伴うむしろ気持ち悪いものだった。
「.....全部入ったぞ。どうだ、気持ちいいか?」
「...どっちかというと気持ち悪いわ」
哲也の正直な感想だ。
「まあ初めてだからな。徐々に感じるようになるさ」
祐馬は腰を動かした。
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一皮剥いたら(3)

「ねえ、そんなことより早く抱いて」
急に哲也は科を作って祐馬の首に両手を回した。
「どうしたんだよ、急に?」
哲也の急変した態度に祐馬は少し引いてしまった。
「だってこの方が気分が出るんじゃなくて?」
「お前の乗りの良さには驚かされるよ」
「だってなりきった方が楽しいでしょ?祐ちゃん」
「祐ちゃん?俺が...か?じゃあお前は哲子か?」
「ううん、そんなお婆ちゃんみたいな名前はイ・ヤ。あたしはエリカよ。エ・リ・カ。だって沢尻エリカに似てるでしょ?」
「じゃあエリカ、抱いてやろう」
「嬉しい、祐ちゃん」
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一皮剥いたら(2)

「お前、むちゃくちゃするなあ」
祐馬は股間から流れ出てくる哲也の精液をティシュで拭いた。
うっすら血が滲んでいる。
「悪い」
哲也は悪びれた様子もなく言った。
「悪いと思うのなら今度はお前が女になれ」
哲也の態度に祐馬は切れた様子で言った。
「ええ、俺がぁ?」
「うるさい。つべこべ言うな」
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一皮剥いたら(1)

「ジャジャ〜ン」
高松祐馬は嬉しそうに香川哲也に人の形をしたストッキングらしきものを見せた。
「何、それ?全身ストッキング?」
ここは祐馬のアパート。
面白い物があるから見に来いと祐馬が哲也を誘ったのだ。
で見せられたのが人の形をしたストッキングらしきものだった。
「違う、違うって。これって、スゲェんだから。やっとのことで手に入れたんだぜ」
祐馬はそのストッキングらしきものを広げて見せた。
まるで人間の皮だ。
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