シンクロ(24)

1年ほどすると石田が離婚したという話が伝わってきた。
どうやら石田と梨紗の関係が奥さんにばれたようだ。
しかしそんなことはさとみ(徹雄)にとってはどうでもいいことだった。


そんな折、久しぶりに梨紗から呼び出しを受けた。
(なんだろう?)
しばらくの間、さとみ(徹雄)と梨紗の間には仕事上の会話以外、ほとんど何も関わりがなかった。
それなのに、休日の呼び出しだ。
さとみ(徹雄)に警戒心が浮かぶのは当然のことだった。
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シンクロ(23)

部屋に戻って仕事を始めるといつもの自分に戻ったような気がした。
おかげで肩の力を抜くことができた。
しかしその反面仕事に集中してしまうと、自分の姿が変わってることをうっかり忘れてしまいそうになってしまう。
「相原さん、お茶を入れて」
「相原さん、コピー頼むよ」
そんな言葉で自分が女になっていることを思い出すことができた。
新入りの女性ということで雑用を頼まれることが多い。
そのために、何とか今の自分の姿を思い出し、ボロを出さずに済んだ。
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00:10 | シンクロ | comments (4) | trackbacks (0) | page top↑

シンクロ(22)

週が明けると、徹雄は相原さとみとして会社に行った。
(筆者注)以降は「さとみ(徹雄)」と表記します。

さとみ(徹雄)は朝一番課のメンバーの前で紹介されることになった。
「相原くんはご実家の都合で急遽退職することになった。その代わりと言ってはなんだが、今日から相原さとみさんが我々の仲間になってくれることになった。みんな、いろいろと教えてやってくれ。それじゃ相原さん、何か一言挨拶をお願いします」
さとみ(徹雄)はみんなの前に立った。
値踏みするような視線を感じた。
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シンクロ(21)

「石田さん、買ってきた服、着てみましょうか?」
部屋に戻ると徹雄はファッションショーのように買ってきた服を次々と着て石田に見せた。
そんな徹雄を石田は眩しそうに見ていた。

「さっきのスーツもう一回着てみてくれないか」
「パンツスーツ?」
徹雄は答えが分かっている質問をした。
「い...いや、こっちのほう」
指差したほうにはミニスカートのスーツが脱ぎ捨てられていた。
徹雄は予想通りの答えに微笑んだ。
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01:55 | シンクロ | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑

シンクロ(20)

徹雄は石田を近くのイオンに連れて行った。
「こんなところでいいのか?」
「贅沢したらキリがないでしょ。ここくらいが適当なんです」
徹雄は石田と腕を組んだまま下着売り場に向かった。
「僕はここで待ってるから一人で買ってこいよ」
石田はやや逃げ腰だったが、徹雄は決して石田を離さなかった。
「昨日約束したじゃないですか。ちゃんとつき合ってくださいよ」
嫌がる石田を下着売り場に行った。
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01:07 | シンクロ | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑

沙亜矢のMTFワールド開設 3周年です

沙亜矢です。
「シンクロ」がまだ続いていますが、今日がこのサイトの3回目の誕生日です。
去年はちょうど作品が終わるよう頑張ったのですが、
今年はうまくいきませんでした。

さて、去年も書きましたが、このサイトがこんなに続くなんて想定外です。
ただ最近ご訪問いただく訪問者数が頭打ちの感があり、
ここらで何か新しい仕組みをしないと!と思ってました。

そんな折、FC2のFC2小説というサービスを知りました。
総集編サイトを携帯で読めないかという問い合わせを以前いただいておりましたので
このサービスを利用できないかを検討してみたいと思います。

少しずつでも皆さんに読んでいただけるような仕組み作りも気にしながら
今後も続けていきますので、これからもよろしくお願いします。m(_ _)m
00:01 | 未分類 | comments (7) | trackbacks (0) | page top↑

シンクロ(19)

「それじゃいつまでもグズグズしてないで相原さとみとしての生活基盤を整えなきゃ、ですよね?石田さんのせいでわたしが女になったんだから、手伝ってください、ね?」
徹雄はあえて自分のことを『わたし』と言った。
しかも女の子らしく小首を傾けてウインクした。
すると石田は照れ隠しのためか咳払いした。
そんな石田を徹雄は可愛いと思った。
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00:14 | シンクロ | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑

シンクロ(18)

夕方になると石田がやって来た。
石田の目の前にはジャージ姿の徹雄の姿があった。
ジャージ姿とは言え、女のままであることははっきりと分かった。
色気のないジャージ姿であることが女になった徹雄の色気と可愛さを逆に強調しているようだった。

「どうだ、元に戻れそうな感じはあるか?」
石田の問いかけに徹雄は何も言わずに首を横に振った。
「そうか」
石田は次に続く言葉がないようで黙り込んでしまった。
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00:02 | シンクロ | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑

シンクロ(17)

徹雄が目覚めると、目の前に石田の寝顔があった。
(あぁ...そうか...)
昨夜の出来事が思い出された。

石田に抱かれるのに相応しい姿になれて、石田に抱かれた。
そう思うとくすぐったいような気持ちになった。
石田の頬に軽くキスをすると、石田が寝返りを打った。
何か恋人みたいだなと考えると幸せな気持ちになれた。
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00:22 | シンクロ | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑

シンクロ(16)

徹雄は鏡に映った今の自分の姿を見つめていた。
(このまま元の身体に戻れないんだろうか?)
そんなことを考えてもそれほど深刻さはなかった。
すでにさっき感じたショックがかなりなくなっていることに徹雄自身が驚いた。

鏡に石田の姿が映った。
徹雄の背後に石田がやってきたのだ。
石田は徹雄の肩に手を置いた。
「すまない。僕が面白がって君を抱いたせいでこんなことになってしまって」
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00:28 | シンクロ | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑